サウンドフォースメルマガバックナンバー

サウンドフォース発行のメールマガジンのバックナンバーです。

2007/02/17

音力-SOUNDFORCE MAGAZINE- VOL.69

 
 
 
 
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       音力 -SOUNDFORCE MAGAZINE-
 
 
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                VOL.69    2007年2月17日
 
 
 
 
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  ■目次
 
   ○初めてこのメルマガをお読みになる方へ
 
   ○サウンドフォースニュース    ………川村大輔
    〜ネコラジ第3回が公開しました〜
 
   ○ジンケトリオ的スタジオライブ   ……ササキ"jinke"ケンジ
    〜ワンセグ端末LOOXが
    兵庫県の日本海側、豊岡市へ行く!(1)〜
 
   ○サウンドフォース交遊録……………………村井伸哉
    〜第9回
     株式会社レッド・エンタテインメント
     奥村 圭作様 ・ 茶谷・G・ハルヲ様〜
 
   ○サウンド エクスプレス     ………安原マヒロ
    〜今回の列車名「わらわら」〜
 
   ○音楽365日  2/17     …………澤山 佳規
    〜天使の囁き記念日〜
 
   ○編集後記-編集者のひとりごと-  ……澤山 佳規
    〜無意識にしかない今〜
 
 
 
 
 
 
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   ☆初めてこのメルマガをお読みになる方へ☆

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  このメルマガがどういうものかといいますと、
  音や音楽に関する様々な情報を、
  サウンドフォースがお届けするものです。
  ちなみにサウンドフォースのHPはこちら
  http://www.soundforce.jp/
 
 
  皆さんが読んで役に立つ情報、
  楽しんで読んでいただけるものなど
  様々ご用意していますので、
  好きなところから好きなように読んで下さい。
 
  このメルマガは毎週土曜日に発行していきます。
  楽しんで読んでいただけたら幸いです。
 
  また、ご意見・ご感想など何でもかまいませんので、
  magazine@soundforce.jpまで気軽にお寄せ下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
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     ☆ サウンドフォースニュース ☆
 
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     〜ネコラジ第3回が公開しました〜
 
 
 
  猫好きの為のPodcasting・ネコラジが公開しました。
 
  今回はゲストは、
  ネコを育てるゲームの広報の方です。
 
  プレゼントもありますので是非お聞き下さい。
 
 
  ネコラジ
  http://www.neko-jirushi.com/nekoradi/
 
 
 
 
 
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    ☆ ジンケトリオ的スタジオライブ ☆

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   〜ワンセグ端末LOOXが
   兵庫県の日本海側、豊岡市へ行く!(1)〜
 
 
 
  2004年、50CCのスーパーカブで全国を回った際、
  兵庫県豊岡市に立ち寄りました。
 
  コミュニティFMはFMジャングルでしたな。
 
  広島、山口、島根、鳥取あたりまで、
  「そうじゃけん……」といった言葉だったので、
  関西弁を聴いたとき、
  不思議と和んだのを覚えております。
 
 
  今回、まったく予備知識をもたないまま、
  豊岡に行ったのですが、
  そこで出会った出石そば!
 
  めったくそ、うまいっす。
 
  食べ方もあったりするのですが、それは本編で!
 
 
 
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  前回、
  足の手術でツアーに参加できなかったシンが退院。
 
  「無理せず、近場に行こう」と、
  目的地を兵庫県豊岡市に定めたが、
  予想以上に距離があった!
 
  今回は久々にLOOXを相棒に、
  兵庫県の日本海側に向かって旅をする豊岡編の1回目!
 
  東京から豊岡市までの間をワンセグチェック!
 
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  続きはこちらへ。
 
  日経BP社デジタルアリーナ
  http://arena.nikkeibp.co.jp/col/20070129/120698/
 
 
  ササキケンジ公式サイト「ジンケスパイダー」
  http://www.office-mica.com/jinke/diary/
 
  音楽ラジオ番組「ジンケトリオ」
  http://www.office-mica.com/jinke/radio/
 
 
 
 
 
 
 
 
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      ☆サウンドフォース交遊録☆
 
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          〜第9回〜
 
 
 
  サウンドフォース交遊録とは、
  サウンドフォースに関わりのある方達を、
  このメールマガジン上で紹介していきます。
  また、紹介させていただいた方達に、
  サウンドフォースとはどういった会社なのか、
  魅力から仕事内容まで、
  そして、サウンドフォース社長川村や、
  同プロデューサー武山とはどんな人柄の人物なのかを、
  セキララに語っていただこうという企画です。
 
 
 
  ○今回取材させていただいた方○
 
  株式会社レッド・エンタテインメント
  プロジェクト推進本部・コンシューマー事業部
  プロデューサー
  奥村 圭作様
 
  株式会社レッド・エンタテインメント
  プロジェクト推進本部・オンラインゲーム事業部
  チーフディレクター/シナリオライター
  茶谷・G・ハルヲ様
 
 
  ●株式会社レッド・エンタテインメント
 
  http://red-entertainment.co.jp/
 
  漫画原作・小説・ゲーム企画・
  ラジオのパーソナリティ等をこなす、
  マルチクリエイターの広井王子が立ち上げた、
  「株式会社レッドカンパニー」を前身とし、
  2000年12月「株式会社レッド・エンタテインメント」として設立。
  ゲームソフト・アニメなどのキャラクターコンテンツの
  企画制作を中心事業とし、
  キャラクターとその世界観を生かした舞台なども手掛ける、
  幅広いエンターテイメントカンパニー。
  代表作には、『サクラ大戦』シリーズ、
  『天外魔境』シリーズなど。
  「チャンバラ」、「歌舞伎」といったような、
  日本ならではの雰囲気を持つ作品が多数あります。
 
 
 
 
  ○対談○
 
  (取材場所 レッド・エンタテインメントオフィス)
 
 
  記者:さっそくですが、
  お二人がレッド・エンタテインメント(以下、レッド)
  に入られた経緯をお話していただけますか?
 
   奥村:僕も茶谷も今のレッドの前身である、
   レッドカンパニー時代のメンバーです。
   僕が入社したのが1995年。
   セガサターンやプレイステーションが発売され、
   ゲーム業界がちょうど盛り上がっている時期でした。
   もともと、ゲームやアニメ・漫画が大好きだったので、
   そういう業界を色々と受けて、
   ことごとく落ちていました(笑)
   最期の1社と思って受けたのが、
   たまたま初めての新卒募集をしていたレッドで、
   そこで広井王子(現・レッド・エンタテインメント会長)に
   拾われたんです。
 
   茶谷:僕はもともと大阪にあるゲーム制作会社に勤めていて、
   大きなメーカーから依頼されたゲームなんかを
   実際に作っていました。
   でもある時、ゲームにかかわりつつ、
   ゲーム以外の仕事もやりたいと思い、
   アニメーションの制作などもしていたレッドに、
   「入れて」と言って入社しました。
   それが94年頃だと思います。
 
 
  記者:お二人は実際にどんな仕事をされているんですか?
 
   奥村:入社して数年は、
   広井王子のカバン持ちでした(笑)
   その後、広井王子の下で、
   「サクラ大戦」という作品の現場プロデュースを、
   10年間くらいやっていました。
   現在はサクラ大戦は他の担当に引継ぎ、
   いろいろ新しいことを仕込み中です。
 
   茶谷:僕はもともとゲーム制作をしていたと言う経緯もあり、
   ゲームのシナリオを書いたり、
   世界観の設定をしたりしています。
   ゲームのキャラクターを漫画家さんに書いてくれるよう
   頼みに行ったりもしていますね。
   現在はオンライン事業部で、
   『天外魔境ONLINE(仮)』をメインに活動しています。
 
   奥村:茶谷のオンライン事業部というのは、
   オンラインコンテンツを自社パブリッシュで作成していくという、
   レッドの中でも新しい部門。
   僕のいるコンシューマー事業部とは、
   今までレッドがやってきた、
   TVゲームやアニメ・漫画といった媒体を扱う部門なんですよ。
 
 
  記者:レッドの強みってどういうところだと思いますか?
 
   奥村:『なんでも屋』であるということが売りですかね。(笑)
   企画・プロデュース、キャラクターメイキングについては、
   アニメでも漫画でもゲームでも、
   依頼があれば何でもやります。
   作品のために必要なことは、
   どんな無茶な依頼もこなす『なんでも屋』です。
   だからレッドでは、
   「営業が足りないから営業の人間を取ろう。」ではなく、
   どこにでも投入できる人間だけを集めていました。
   また、レッドカンパニー時代からの伝統で
   「24時間365日仕事が出来ないやつは要らない。」
   ということをよく言います。
   それは僕達の仕事が、プライベートとビジネスの
   線引きが難しいところにあるからです。
   お客さんが楽しんでくれる作品を作るには、
   自分達が楽しいと思ったものじゃなきゃダメですから。
   そのために動いたり考えたりすることは、
   会社にいる時以外でも出来ますよね。
   むしろ四六時中、夢中で考えられるくらい面白くないと、
   作品としてつまらない。
   そういう意味の「24時間365日」なんですよ。
 
 
  記者:お二人とも仕事が大好きなんですね。
 
   奥村:そうですね、好きだから仕事にしているし、
   仕事だから楽しいですね。
 
   茶谷:何か作るって事は好きなんですよ。
   まあ作るときには、
   いかに楽をして作るかを考えてますが(笑)
   ディレクションをする上で楽をしようと思うと、
   「キーワード」が必要なんですよ。
   チームのみなさんに自分の考えを理解して働いてもらうには、
   「ここに向かうぞ!」という、
   シンプルなキーワードが必要なんです。
   ただそのキーワードがなかなか出てこない(笑)。
   でもそれがゲーム作りにもっとも大切なことで大変なこと。
   なぜなら、一言で言い表せないゲームは売れないんですよ。
   作る内部ですら伝わらないということは、
   お客さんにはもっとゲームの意図が伝わりませんから。
   だから作っているほうで、
   一言で伝わるものを作ってあげなきゃいけない、
   と思います。
 
 
  記者:それでは、
  サウンドフォースとの出会いをお聞きしてもいいですか?
 
   奥村:僕は茶谷に紹介されました。
   川村さんたちがレッドに遊びに来ているときに。
 
   茶谷:そう、それで僕は、
   『ラーメン凪』で川村さんと知り合いました。
   凪が新宿のゴールデン街でやっているときに、
   川村さんが外でお客さんの声を収録していて、
   僕が「ご苦労様です」って声をかけて、
   お互いに名刺交換したことが始まりでした。
   やっている仕事の共通点で、
   「コンピューター」というのがあったので、
   一度レッドのオフィスに遊びに来てください、
   変なオフィスですよって誘ったんですよ。(笑)
 
 
  記者:川村さんと武山さん、
  お二人の第一印象はいかがでしたか?
 
   茶谷:川村さんは取材してるのを見ていたから、
   人当たりの良いあったかそうで、
   一生懸命な人だと思いました。
   武山さんは、酔っぱらい後遭遇率が高く、
   明るく楽しい方だなぁ〜と。
 
   奥村:僕はここ(レッドの会議室。会議室名は『来々軒』)
   でお二人と初めてお会いしたんです。
   ドアを開けた時は、武山さんが社長だと思いました。
   単純に年で判断したのですが(一同笑)
   でも、お話をしてすぐにお二人の関係がわかりました。
   「こういことをやりたい」というビジョンを持った、
   お若い社長の川村さん。
   その川村さんを、
   豊富な経験でうまくフォローしている武山さん。
   絶妙なコンビだと思いました(笑)
 
 
  記者:サウンドフォースってどういう会社だと思いますか?
 
   奥村:僕の中では、
   川村さんと武山さんそのものがサウンドフォースですね。
   あの二人が生きていることが会社だと思う。
   あの二人が面白いから、
   サウンドフォースという会社が面白い。
 
   茶谷:一緒ですね、
   あとはポッドキャストをこれからどう大きくしていくのか、
   興味を持たせる会社ですね。
   まだまだポッドキャストを知らない人も、
   たくさんいますから。
 
 
  記者:いろいろとありがとうございました。
  最後に茶谷さんの、
  「茶谷・G・ハルオ」のGってなんなんですか?
 
   茶谷:それは永遠の秘密です(笑)
 
 
  (敬称略)
 
 
 
  ○対話感想文○
 
  今回取材させていただいた、
  レッド・エンタテインメントの作品を、
  小さい頃よく見たり、遊んだりしていました。
  「魔神英雄伝ワタル」や「天外魔境」などです。
 
  その原作の会社に、
  まさか自分が取材で行くことになるとは、
  思っても見ませんでした。
  オフィスも昭和の町並みが再現されており、
  とても遊び心にあふれた楽しい空間になっています。
 
  今回の対談、
  一番考えさせられた一言が「キーワード」です。
  これってゲームだけではなく、
  人間にも当てはまるのではないかと思いました。
 
  自分自身のキーワードを探してみよう、そう思いました。
  
  今回取材させていただいたのは、
  レッド・エンタテインメントの
  奥村様・茶谷様でした。
 
 
 
  ○気になる最近のレッド・エンタテインメント情報○
 
  ・レッド・エンタテインメントが、
  オンライン事業に本格参入!
 
  注目のオンライン事業第一弾として発表されたタイトルが、
  『ラブネマ』。
  ラブネマとは台湾発祥の、
  女性向けオンラインコミュニケーションゲーム。
  台湾では85万人の会員を集めた。
  従来のRPGとは違い、
  友だちとの気ままなスローライフを
  エンジョイすることが出来ます。
 
  詳しくはこちらをどうぞ:
  http://www.red-entertainment.co.jp/works/other/lovenema.html
 
 
  ・なんと携帯コンテンツでもレッド・エンタテインメント!
 
  『恋愛トレーニング』
  〜あなたの恋愛力を診断します〜
  「しあわせ脳練習帳」
  「日本語はなぜうつくしいか」等の著者であり、
  恋愛のカリスマ『黒川伊保子』監修。
  恋愛力アップを望む、
  恋する女性必携の携帯コンテンツです。
  詳しくはこちら:
  http://www.red-entertainment.co.jp/works/other/lovenema.html
 
 
  ・おまけ
 
  『ラー部通信』
  http://blog.livedoor.jp/haruo_chan/
  茶谷様自身のブログ。
  ラーメンへの深い愛情がヒシヒシと伝わってきます。
  おいしいお店の参考に!!
 
 
 
  記者:村井 伸哉
 
 
 
 
 
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    ☆  サウンド エクスプレス  ☆
 
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      〜今回の列車名「わらわら」〜
 
 
 
  サウンドフォースという会社は、
  人が「わらわら」集まってくる会社です。
 
  ということで今回の音は「わらわら」。
 
  ここ、「わらわら」なのがポイントです。
  とにかく人が乱雑に集まる、ゆるーい空間が、
  新しいパワーを生み出している、
  と僕は思うわけです。
 
 
  「わらわら」というと虫とか、鳥とか、
  なにか野生的なものを思い浮かべます。
  まあ、そんなに奇麗なイメージではありません。
 
  しかし、人が集まるとは本来そういうものなのかも。
  自分が集まりたいという感覚に素直に従うこと。
  それが理想の「集まり」なのかな、と思います。
 
 
 
 
 
 
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      ☆ 音楽365日  12/16 ☆
 
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       〜天使の囁き記念日〜
 
 
 
  北海道幌加内町の「天使の囁きを聴く会」が、
  1994(平成6)年に制定したものです。
 
  天使の囁きとは、
  空気中の水蒸気が凍ってできる、
  ダイヤモンドダストのこと。
 
 
  今日の一曲は、
  氷室京介『ダイヤモンド・ダスト』。
 
 
 
  突然ですが、自慢させて下さい。
  僕、ダイヤモンドダストを見た事があるんです。
 
  僕は北海道出身なので、
  当たり前と思われるかもしれませんが、
  ダイヤモンドダストができる条件は、
  気温が氷点下12度以下、快晴無風で適度な湿度。
 
  意外と条件が厳しいため、
  北海道に住んでいても、
  そうそう見られるものではないのです。
 
  僕が見たのは、高校三年生の時。
 
  受験勉強のため深夜遅くまで起きていて、
  空腹を覚えたものの特に腹の足しになるものも無く、
  仕方なくコンビニに行くために外出した時の事でした。
 
  星が綺麗だなぁ、しかし寒ぃなぁ…
  なんて空を見上げていて、
  ふと街灯を見やると、
  まるでラメを撒き散らした様にキラキラしていました。
 
 
  あの天使が囁いていた瞬間は、
  僕の大事な思い出です。
 
 
 
 
 
 
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   ☆ 編集後記-編集者のひとりごと- ☆

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       〜無意識にしかない今〜
 
 
 
  今回は、夢のお話。
 
  何度かこの後書きで書いていて、
  まるでシリーズになっているような気がしますが。
 
 
  今回見た夢には、おじいさんが出てきました。
  そして、彼がこう言うんですよ。
 
  「現在など、意識下にはない」と。
 
  …目が覚めて、覚えていたのはそれだけなのですが、
  起床一番、「ほえ?」と呟いてしまいました。
 
 
  でも、よくよく考えると、
  厳密にはそのおじいさんが言っている事は、
  その通りなんですよ。
 
  「現在」というのは、つまり「今」です。
 
  で、そうですね、
  例えば「いま」と声にだしてみるとします。
 
  すると、「ま」を言っている時点からみると、
  「い」を言っている時は、
  すでに「過去」なんですね。
 
  なにやら標語みたいなメッセージソングなどで、
  「今を生きよう」なんて歌詞がよくありますが、
  今を生きよう、と意識したのはもう過去なんです。
 
 
  時間というのを、僕らは普段数字で表します。
  そして普通僕らが認知できる時間というのは、
  せいぜいコンマ何秒、といったところでしょう。
 
  そのコンマ数秒でも、
  過ぎた時間はすでに過去なんです。
 
  という事は「今」というものを突き詰めていくと、
  数字では表せない点になり、
  写真でしか切り取れない一瞬になります。
 
  いや、写真ですら、
  シャッターが開いている、
  ほんの僅かな「時の流れ」を写したに過ぎず、
  そのシャッターが開いている時間も、
  厳密にはさらに細分化できるわけです。
 
  そうやって延々突き詰めていった点、
  それを「今」だとすると、
  確かにそれは人間が意識できるものではない。
 
  おじいさんの言う通りなんですね。
 
 
 
  …とまぁ、なんら建設的でない、
  だからどうした、というものを、
  寝起きに30分くらい延々と考えていたのでした。
 
 
 
 
 
 
 
  ■編集者
    澤山 佳規
 
  ■発行者
    (有)サウンドフォース 
      代表取締役  川村 大輔
  ■URL
     http://www.soundforce.jp/
 
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